九谷焼とは石川県九谷に産する陶磁器です。
明暦年間(1655~1658)から元禄年間(1688~1704)に焼成されて今日古九谷(こくたに)とよばれる豪放な色絵作品、 および江戸末期の再興後に始まる精巧な赤絵・金襴手(きんらんで)などの総称を指します。
~九谷焼の主な画風~
・古久谷(約350年前)
狩野派の名匠・久隅守景の指導を受けたといわれており、青(緑)・黄・赤・紫・紺青の五彩を使い、 大胆な構図、のびのびとした自由な線描き、豪快さが特徴です。
・飯田屋(約170年前)
赤色をベースにした赤絵細密描画が特徴です。
人物を描き、その周りを小紋などで埋め尽くし、所々に金彩を加えてあります。
・永楽(約140年前)
全面を赤で下塗りした後、その上に金のみで彩色した大変豪華な印象がある作風が特徴です。 永楽和全による京焼金襴手手法とされています。
・木米(約200年前)
赤色をベースに人物を主に五彩を使って描き込んであるのが特徴です。京都の文人画家・青木木米の指導によるとされ、 中国風の上絵といえます。
・庄三(約160年前)
古九谷・吉田屋・赤絵・金襴手のすべての手法を間取り方式で取り入れています。 これらを洋絵の具で綿密に描き込んだ彩色金襴手が特徴です。明治以降の産業九谷の主流となった作風と言われています。
・吉田屋(約180年前)
赤を使わず青(緑)・黄・紫・紺青の四彩を使っています。これは青手古九谷の塗り埋め様式を再興したものです。 模様のほかに小紋を地紋様風にして、器物全面を絵の具で塗り埋めた、重みのある、独特の雰囲気があるのが特徴です。
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