バイオリン Violin

スズキSuzuki

1887年に名古屋で創業され、現在に至るまで、各種弦楽器を製作しています。国内シェアの実に30%を占め、年間１万本の生産実績を誇ります。伝統的なつくり方により、バイオリンに求められるすべての要素をバランス良く満たしており、愛用者はプロから初心者までに多岐に及びます。品番のNo,が大きいほど上級機種となり、最高位のNo,1500モデルはオーケストラ、ソリストを問わず広く選ばれています。

マリオ・ガダMario Gadda

マリオ・ガダ（1931～2008）はイタリア、マントヴァの生まれです。彼の父Gaetano　Gadda（ガエタノ・ガダ）も伝統的バイオリン製作の技法を近代に伝える巨匠でした。その作風をマリオは完全に踏襲し、すばらしい作品を世に送り出しました。その技法と共に、厳選された材から完璧な木目取りのされた作品はきわめて美しく、見る者を魅了します。イタリア製特有の煌びやかでなめらかな音色は、ハイクラスな楽器を求める演奏家の要求にマッチしたものと言えるでしょう。

クレモナCremona

ストラディバリウス、アマティ、ガルネリといった歴史的銘器を輩出したのがイタリアのクレモナ市です。現在も、市内には108ものバイオリン製作工房が存在し、ここでつくられたバイオリンは総称してクレモナと呼ばれています。その連綿と培われた技術的背景を持つすぐれた作品群は、クレモナという地名に強力なブランド価値を与えています。相応に高価なものが多いですが、愛好家の「一生モノ」のバイオリンとして選ばれ続けています。