マルセル・ブロイヤー Marcel Breuer

マルセル・ブロイヤーは1902年ハンガリーで生まれ、ウィーンで美術を学んだ後、ドイツで1920年にバウハウスの一期生となります。1925年から3年間バウハウスで家具工房マイスターを務めました。1931年から建築家として活動を始め、アメリカへ渡りハーバード大学院、マサチューセッツ工科大学で建築を教えます。1946年から引退するまで、マンハッタンに事務所を持ち、ユネスコ本部や旧ホイットニー美術館などの建築を手掛けました。

ワシリーチェアWassily Chair

1925年にスチールパイプを使用した世界初のワシリーチェア。自転車のハンドルの美しいラインから着想を得てデザインをしたと言われており、シンプルの中に美しさと耐久性を備えています。家庭用はもちろん、ホテルのロビーやラウンジなどに取り入れられています。バウハウスで親交の深かった抽象画家のワリシー・ガデンスキーに送った椅子として「ワリシーチェア」と名付けられました。

チェスカチェアCESCA Chair

マルセル・ブロイヤーの愛娘の名前から名付けた「チェスカチェア」。1928年にデザインされ、90年以上たった今でもカンチレバー構造の名作としてあらゆるシーンで使われています。スチールパイプで作られた椅子は、伝統的な職人技と工業的な手法を組みあわせてモダンに仕上げられました。シンプルで美しいデザインでありながら機能性も高く、弾力性のある快適な座り心地です。Knoll社より販売されていますが、中古でも高い人気を誇っています。