ウィルクハーン Wilkhahn

ウィルクハーンは、創業者の実子フリッツ・ハーンと技術者のアドルフ・ウィルケニングを中心として、戦時中に閉鎖されていた会社を現代的なオフィス家具メーカーに立て直して現在に至ります。1952年、ケルン国際家具見本市でDeWeコレクションの家具製造部門に選ばれ、それまでの木製家具からモダンデザインのインテリアに転換しました。そして、1960年代のオフィス家具の需要に応えた「chair232」や応接室用のインテリアが好評を得ると、以降はオフィス用の家具を主力製品としました。特に、1971年に発表されたオフィスチェア「FS-LINE」は、人間工学に基づいた椅子として世界基準のデザインとして認められました。近年は環境への取り組み、新理論を取り入れたオフィスチェアの開発、新進気鋭のデザイナーとのコラボレーションを行っています。

モダスModus

1994年に発表された、リクライニング機能付きハイバックオフィスチェアです。部品や素材等の違いはありますが、「Modus compact」「Modus Medium」「Modus Exective]の三種類は、いずれも人間工学に基づいて作られ、座る際の負担が軽減されます。また「1996年連邦プロダクトデザイン賞」「1996年グッドデザイン賞」「1995年スイスデザイン賞」など12の賞を受賞しました。

ONチェア170 range ON

正式名称は「170 range ON」。2009年に発売されたウィルクハーンのハイバッグオフィスチェアです。ドイツのケルン国立体育大学と共同研究し、人間工学に加えて運動学を取り入れたONチェアを開発しました。オフィスワーカーの運動不足を解消するため仕事中の座りながらの動作に合わせて、前後左右に傾くように作られています。「連邦エコデザイン賞」の他、国内外のデザイン賞を10個獲得しています。