一眼レフカメラ Single-lens reflex camera

一眼レフカメラは、レンズから入ってきた光を内部の鏡で反射することで、映像をファインダーに映し出せるカメラを指します。つまり、実際に撮影するのと同じイメージを常に確認できるわけです。レフという言葉は、ドイツ語のシュピーゲル・レフレックス（鏡の反射）に由来しています。映像を何に保存するかは無関係なので、フィルムでもデジタルでも一眼レフカメラは存在します。イメージの正確さに加え、動体の撮影にも強いことから、登場以来カメラの主流として活躍してきました。デジタルカメラの登場後は、鏡を用いないミラーレス一眼も普及しましたが、フィルムカメラ時代からのメーカーは今なお一眼レフカメラを製造し続けています。

ニコンNikon

ニコンは日本の光学機器メーカーです。1959年、日本最初のプロ用一眼レフカメラ「ニコンF」を開発したことで知られています。当時主流となっていた一眼レフカメラは故障しやすかったとされていますが、ニコンFは非常に頑丈で、報道写真の撮影に用いられるカメラがニコンF一色になったほどでした。デジタルカメラの時代に入ってからも、動画撮影に対応した初のデジタル一眼レフカメラ「D90」を発売。動画撮影機能をデジタルカメラの基本機能として定着させるなど、さらなる発展を遂げています。

キヤノンCanon

キヤノンは日本の映像機器メーカーです。創立以来、「究極の一眼レフカメラ」を追求し、研究と開発を重ねてきました。最初に発売した「キヤノンフレックス」はあまり評価されなかったものの、1971年に発売した「キヤノンF-1」はグラフィック面で高評価を獲得。1976年に発売した「キヤノンAE-1」は、世界初のCPU搭載カメラとして知られ、世界中で大ヒットしカメラ業界に革命をもたらしました。その後も、カメラの小型軽量化により初心者層を取り込むなど、独自路線の開拓を進めています。