ブライス人形 Blythe doll

ブライス人形は1972年、アメリカのケナー社に所属するアリソン・キャツマンによりデザインされ、同社から発売された着せ替え人形です。頭部が大きい三等身のデザインや、紐を引っ張ることで瞳の色が4色に変わるギミックなど、画期的なアイディアが盛り込まれていました。2000年以降に人気が加熱してからは、他社の製品もブライスの影響を受け、頭部が大きめにデザインされるようになったほどです。現在までに多くのバリエーションが発売されており、当時品のヴィンテージブライスの他、ネオブライス、ミディブライス、プチブライスといった種類があります。カスタマイズや服の自作も盛んで、親子で愛好する人も増えています。

ネオブライスNeo Blythe

ネオブライスは、クロス・ワールド・コネクションズ（CWC）がプロデュースし、タカラから発売されたブライスです。2000年ごろ、写真集やCMに起用されたことがきっかけで「大人も楽しめるドール」として注目を浴び、2001年に市販されました。最初に発売されたのはヴィンテージブライスの復刻版でしたが、その後はオリジナルデザインのものが次々に登場し、現在では派生品も含めて500種類ほどが発売されています。ファッション製の高さゆえに、ファッションブランドやアーティストとのコラボも盛んです。

ミディブライスMidi Blythe

ミディブライスはネオブライスの派生品の1つで、ネオブライスの妹ともいえる存在です。発売は2010年と新しく、ミディという名前はネオとプチの中間の大きさ（ミドルサイズ）であることに由来しています。サイズはネオブライスの約28.5cmに対し、約20cmと2/3ほど。頭身のバランスはネオブライスとほぼ同じですが、やや幼い体つきに加えて首をかしげることができ、瞳も左右に動かせるのが特徴です。発売が新しいだけあって、ネオブライスやプチブライスに比べると服や小物の種類が少なく、今後の充実が期待されます。

プチブライスPetit Blythe

プチブライスもまた、ネオブライスの派生バリエーションの1つです。プチという名が示す通り、身長は約11cmと非常に小さく、ネオブライスの1/3ほど。小さいながらも作りはしっかりしており、靴や服を着せ替えることができます。体を横たえるとまぶたが閉じるギミック（スリープアイ）が搭載されているのも大きな魅力でしょう。価格もネオブライスやミディブライスに比べると安価なため、手軽に購入することができます。サイズの小ささゆえに服や小物も自作しやすいので、ドール初心者にもおすすめです。