
この記事では、お手持ちの貴金属に刻まれた刻印の意味を種類別に解説します。
金の純度を示す「K18」やプラチナの「Pt900」、メッキ製品との見分け方などを理解することで、その貴金属が持つ本来の価値を知ることができるようになるでしょう。

貴金属の刻印とは、指輪やネックレスなどの製品に含まれる金属の種類と純度を示すための記号やマークのことです。
この刻印は、その製品の品質を証明する身分証明書のような役割を果たします。
法律で義務付けられているわけではありませんが、信頼できるメーカーやブランドの製品にはほとんどの場合、刻印が打たれており、消費者が安心して取引するための重要な指標となっています。

貴金属の刻印は、主に素材を示すアルファベットと純度を示す数字の組み合わせで成り立っています。
例えば「K18」の場合、「K」が金、「18」が純度を表します。
ここでは、代表的な貴金属の種類別に刻印の意味を一覧で解説します。
これらの知識は、製品の価値を判断する上で不可欠なものとなります。
金の純度を示す刻印には、主に24分率と千分率の2種類の読み方があります。
「K」はカラット(Karat)の略で、金の純度を24段階で評価します。
K24が純金(純度99.99%以上)を意味し、K18は24分の18、つまり75%が金であることを示します。
一方、千分率では金の含有量を1000分率で表し、K18は「750」と刻印されます。
同様にK14は「585」、K9は「375」と表記されることがあります。
プラチナの刻印は「Pt」という記号と、純度を示す千分率の数字で表されます。
例えば「Pt950」は、製品の95%がプラチナであることを意味します。
同様に「Pt900」は90%、「Pt850」は85%のプラチナを含有していることを示します。
この数字が大きいほどプラチナの純度が高く、価値も上がります。
ジュエリーではPt900やPt950が多く用いられています。
銀(シルバー)製品の刻印には、「SV」や「SILVER」といった記号が使われます。
純度はプラチナと同様に千分率で示され、「SV925」という刻印が最も一般的です。
これは92.5%が銀で、残りの7.5%は強度を高めるための他の金属(主に銅)であることを意味します。
この「SV925」は「スターリングシルバー」とも呼ばれ、「STERLING」と刻印されることもあります。
他にもSV950やSV835、SV800といった種類の刻印が存在します。
パラジウムの刻印は、元素記号である「Pd」と純度を示す千分率の数字で表記されます。
例えば「Pd950」と刻印されていれば、その製品は95%のパラジウムを含んでいることを意味します。
パラジウムはプラチナと同じ白金族の金属で、プラチナの割り金として使われるほか、近年ではパラジウム自体を主役としたジュエリーも増えています。
カラーゴールドは、純金に他の金属(割り金)を混ぜることで様々な色合いを出した金合金です。 その色の種類を示す刻印として、WG(ホワイトゴールド)、PG(ピンクゴールド)、YG(イエローゴールド)などがあります。 例えば「K18WG」とあれば、75%の金にパラジウムなどを混ぜたホワイトゴールド製品であることを示します。
これらの刻印は、金合金の種類を伝える役割を持っています。

貴金属製品の価値を見極める際、特に注意が必要なのがメッキや金張り製品です。
これらの製品にも金を示す「K18」などの刻印が使われることがありますが、付随するアルファベットによって意味が大きく異なります。
見た目が似ていても資産価値は全く違うため、偽物と間違わないよう刻印の見分け方を正しく理解することが重要です。
「GP」や「GEP」という刻印は、金メッキ製品であることを示します。
「GP」はGoldPlated(ゴールドプレーテッド)、「GEP」はGoldElectroPlated(ゴールドエレクトロプレーテッド)の略です。
これらは、真鍮などの金属の表面に電気分解で薄い金の膜を付着させたものであり、素材そのものが金ではありません。
例えば「K18GP」と刻印されていても、製品の大部分は金ではないため、資産価値はほとんどないと判断されます。
「GF」や「GR」といった刻印は、金張り製品であることを示しています。 「GF」はGold Filled(ゴールドフィルド)、「GR」はGold Rolled(ゴールドロールド)の略とされています。これらは、真鍮などの芯材に熱と圧力で金の板を圧着させたものです。
金メッキ(GP)に比べて金の層が厚く耐久性がありますが、製品全体が金でできているわけではないため、純金製品とは価値が異なります。
造幣局のホールマークは、日本の造幣局が貴金属製品の品位試験を行い、その品質を証明するために打つ刻印のことです。
このマークは、日本の国旗である日の丸をモチーフにしたデザインと、ひし形の中に品位を示す数字(例:純金なら999、K18なら750)が組み合わさっています。
ホールマークがある製品は、その品位が公的に保証されていることを意味し、極めて高い信頼性の証となります。
貴金属製品には、素材や純度を示す刻印以外にも様々な情報が刻まれています。
ブランドのロゴマークや製造した工房を示すメーカーズマークなどです。
また、宝石がついている場合は、その種類や重さ(カラット数)を示す数字が刻印されていることもあります。
例えば「D0.35」とあれば、0.35カラットのダイヤモンドがセッティングされていることを意味します。

所有している貴金属に刻印が見つからなかったり、摩耗して消えかかっていたりすることもあります。
しかし、刻印がないからといって直ちに価値がないと判断するのは早計です。
ここでは、そのような場合の適切な対処法について解説します。
刻印がない貴金属製品が、必ずしも偽物であるとは限りません。
その理由としては、デザイン性を優先してあえて刻印を入れなかった場合や、製造年代が古く刻印を入れる慣習がなかった場合などが考えられます。
また、指輪のサイズ直しなどの加工によって刻印が消えてしまうケースもあります。
そのため、刻印の有無だけで真贋を判断することはできません。
刻印が薄くて読み方がわからない場合、まずはスマートフォンのカメラ機能を使ってみるのが手軽な確認方法です。
ズーム機能で拡大したり、写真を撮ってからさらに拡大したりすると、肉眼では見えにくい刻印も判読できることがあります。
また、光を当てる角度を変えながら観察するのも有効です。
それでも判別が難しい場合は、買取専門店などで専門家に見てもらうのが確実な見分け方です。
ここでは、貴金属の刻印に関して多く寄せられる質問とその回答をまとめました。
A:金の純度を示す表記法の違いによるものです。
「K18」は金を24分の18含むという「24分率」の表記です。
一方、「750」は製品全体を1000とした場合に750が金であるという「千分率」の表記です。
どちらも金の含有率が75%であることを示しており、意味は同じです。
A:はい、金製品とは異なります。
「GP」は金メッキ(Gold Plated)を意味する記号です。
そのため「K18GP」は、K18の金でメッキを施した製品であることを示します。
表面は金ですが、中身の素材は金ではないため、K18製品のような資産価値はありません。
A:いいえ、刻印がないからといって必ずしも価値がないわけではありません。
デザイン上の理由や、古い製品であるために刻印がない場合もあります。
また、サイズ直しなどで消えてしまった可能性も考えられます。
正確な価値を知るためには、専門家による査定を受けることをおすすめします。
A:「Pm」というマークは、プラチナを示す古い時代の刻印です。
国際的に「Pt」と表記が統一される以前、日本ではプラチナ(Platinum)の頭文字と金属(metal)を組み合わせて「Pm」と表記していました。
そのため、Pmと刻印されていれば、それはプラチナ製品である可能性が高いです。
A:いいえ、海外の製品には日本の刻印ルールは適用されず、その国独自の基準で刻印が打たれます。
例えば、日本では「K14」と表記しますが、アメリカなどでは「14K」のように数字が前に来る「アトK」が一般的です。
国によって表記の読み方が異なるため注意が必要です。
貴金属の刻印は、その製品の素材や純度、すなわち資産価値を証明する重要な情報です。
金を示す「K」やプラチナの「Pt」、メッキを意味する「GP」など、アルファベットと数字が持つ意味を正しく理解することで、手元の品物の価値を大まかに把握できます。
刻印が見当たらない、または判読できない場合でも、価値がないとは限りません。
正確な価値を知りたい場合は、専門の鑑定士に査定を依頼するのが確実です。
ますけん編集部
東京都・神奈川県を中心に、多くのお客様の査定・買取を担当してきたスタッフが執筆。骨董品・美術品・古道具の専門知識に加え、遺品整理や生前整理の現場経験も豊富。地域に根ざした視点で、買取のポイントや市場の動き、品物の魅力を丁寧に解説し、安心してご利用いただける情報提供を心がけています。
査定額にご納得頂けましたらその場で現金買取をしております。
高額での取引が行われる国内外オークションなどに多数参加している為、市場動向を踏まえた高い価格設定が可能です。
買取させて頂いたお品物や個人情報は厳正に管理しておりますのでご安心ください。
無料通話0120-134-003