剣持勇 Isamu Kenmochi

剣持 勇は1912年東京で生まれ、1932年に東京高等芸術学校木材工芸科を卒業します。1952年、日本インダストリアルデザイナー協会を渡辺力と柳宗理らと結成し、1955年に「剣持 勇デザイン研究所」を開設。その後、1964年〜多摩美術大学の教授を務めます。ヤクルトのプラスチック容器をデザインした人として有名で、日本の生活の暮らしの中に伝統的な造形感覚を生かし、戦後の日本のデザイン界に大きく貢献しました。

ハコHaco

皇室や官公庁・一流ホテルなど向けの高級木製家具ブランド「天童木工」によって製造された「Haco（ハコ）」シリーズ。1961年に、国立京都国際会館のロビー用にデザインされたテーブルや椅子が有名で、木材を一体成形で作られた曲面と曲線的なデザインが特徴。テーブルはローズウッドの美しい木目を生かし、高級感と機能性を兼ね揃えました。椅子はデザイン性だけでなく、身体を包み込む優しい座り心地を提供します。

C-3160チェアC-3160 Chair

1960年に、ホテルニュージャパンのバーラウンジに置くためにデザインされた「ラタンチェア」です。日本の籐編みの技術を生かし、丸みを帯びた美しいフォルムでゆったりと包み込まれるような座り心地を体験できます。新潟の籐家具メーカー「YMK（ワイエムケー）長岡」によって製造された籐のラウンジチェアは、世界からも注目を集めた代表作品です。職人の技術で作られた良質なチェアは中古でも人気の商品になります。