アルヴァ・アアルト Alvar Aalto

フィンランドを代表するモダニズムの建築家、デザイナーです。1928年に「パイミオのサナトリウム」がコンペで優勝し、サナトリウムと「パイミオチェア」を手がけて建築家、インテリアデザイナーとして頭角を現します。
1935年に自身の作品を販売するために、アアルト夫妻、資産家のマイレ・グリクセン、美術史家のニルス・グスタフ・ハールと4人でアルテック社（Artek社）を創業し、アルヴァ・アアルトが過去に製作した家具や、曲げ木加工が特徴的な北欧家具を販売しました。また家具以外では1937年のパリ博覧会に出展した波状の花瓶「アアルト・ベース」のデザインも手掛けています。

パイミオチェアARMCHAIR 41

「パイミオチェア」はフィンランドにある「パイミオのサナトリウム」に合わせて製作されました。当初はスチールパイプを使用する予定でしたが、療養する患者のためにフレームを木材に変更します。その結果、軽やかな印象と木材の温かみが感じられる椅子として現在でも親しまれています。

スツール６０Stool60

オリジナルは現ロシアに位置する「ヴィープル図書館」のために製造された木製スツールです。バーチ材を加工した非常にシンプルな見た目ですが、「L - レッグ」と呼ばれる曲げ木の技術がスツールの脚の部分に使用されています。時代とともにスツールの色や種類は増えましたが、現在も製造技術は変化していません。